星猫くるる HOSHINEKO KURURU

S054 返す場所の青

AI が作成 / 人間が未査読 / コンセプト・ターゲット無し / キャラクターデザイン無し / 体裁が未整備

7,361字・約15分

S054-1 S1 床を読む

八時の折灯座で、瀬良は筆を持ったまま旧舞台の正面に立っていた。織砂町の薄月三日。灯暦二十六年という年を引渡し紙の上端に書くと、その下の観測欄が、日付よりも大きく空いていた。床は紙のようには空いていない。正面に銀の横線、右寄りに錆色の弧、中央に青い短線がある。新しい舞台へ何を渡すか、その空欄を午前のうちに埋めるのが瀬良の仕事だった。

銀の横線を見る。床の光とは違う光が、横へ伸びている。次に右へ目を送ると、錆色は弧の形で途切れずにある。最後に中央の青を見た。短いから遠くへは目を連れていかない。それぞれ一つずつを、色、形、位置の順に書いた。まだ残すとも消すとも書かなかった。名前を付けただけで用途まで決めたような紙にしたくなかった。

苧里と冬真の名を、自分の名と並べて冒頭に記す。苧里は役者、冬真は床作りの担当。瀬良は舞台係で、三人とも、この古い床を使ってきた成人だった。隣には新舞台があり、無印の面がもう待っている。正面と右側を狭くする改修は変えない。今日選ぶのは、改修をするかどうかではなく、次の床へ残す線だった。

「私は、できれば三つとも残したい」

瀬良は自分の希望を最初に言った。三つの印があれば、説明の途中で紙へ戻らずに済む。正面を指し、右を指し、中央を指す。その順番を次の舞台でも使えると思っていた。しかし、続けられるのは誰の説明なのか。筆を持つ自分の都合を、床のための希望に見せかけていないか。観測欄と希望欄の間には、紙に引かれた細い仕切りがあった。

「僕は弧を残したい。あそこから入る入り方を、失いたくない」

苧里は錆色の方を見て言った。弧の名前を用途の名前に替えず、入り方と呼んだ。瀬良はそのまま記した。長く使ったというだけで残す理由になるかは、まだ調べていない。けれど、その使い方が本人にとってなくなることは、最初から決める材料に入れられる。

冬真は中央の青の脇に立ち、床を見渡した。

「俺は印のない一続きの面に仕上げたい。残すものがあるなら、その面を諦めて残すことになる」

三人の希望は、同じ新舞台を向いていても重ならなかった。瀬良は残す側から話を始めている。冬真は消す側から。苧里は三つのうち一つを望んでいる。紙の希望欄を、賛成と反対の二つに分けずに書いた。床を知らない誰かへ渡すなら、三人が何を得ようとしているかも、線の横にある必要がある。

瀬良は青から銀へ目を戻した。一つの舞台として眺めれば三つは一組に見えるが、三つを同じ理由で作ったかどうかは、今ここに立つだけでは分からない。自分が仕事のたびに一組として説明してきたことも、由来の証明にはならない。筆先を空欄の上で止め、希望だけを確かめるところまでにした。

「印を見た順と、残したい順は別に書こう。まず図を開く。床にあるというだけでは、次にも置く理由にならない」

二人が読めるよう紙を向けた。銀、弧、青。その下に三人の希望。まだ採否のない一枚を持ち、瀬良は旧舞台脇の作業机へ向かった。

S054-2 S2 図の外

八時二十分、作業机で瀬良は改修前後の重ね図を開いた。折り目の所に紙が少し浮く。冬真の手がその端を押さえ、苧里が反対側から見る。旧舞台はこの一枚の中では平らで、三つの印も同じ濃さの記号になっていた。現物の色の違いに目を奪われた瀬良は、まず凡例から読むことにした。

銀の横線は旧幕の端。錆色の弧は仮置き景の端。青い短線は戻りの場所。図に書かれた言葉を、引渡し紙の根拠欄へ順に移す。旧幕、仮置き景、戻り。どれも名目は分かるが、いつまで使うかは書いていない。床にある三つをまとめて古い印と呼んだときより、並べる理由の違いが目についた。

「図の下が正面、右が舞台の右だ。こっちの境界が、今度の床になる」

冬真が指を置く。瀬良は銀の元位置を見た。新境界の外にある。弧も右側の外にある。中央の青だけは境界の内に残る。縮めた正面と右側を持つ舞台の上に、旧図の線をそのまま置くことはできない。寸法を知らなくても、この紙で示す内と外は三人に見えた。

「元の位置のまま残るのは青だけだ」

瀬良は最初の希望を書いた欄を、折り目に隠さないよう机の上へ広げた。三つとも、という自分の字がある。図を先に見てから希望を言っていたら、もう少し整った言い方をしたかもしれない。整っているだけの希望を、いま書き直す必要はない。図を開く前に何を望んだかも、これから選ぶ三人の足場だった。

苧里は錆色の記号から指を離さなかった。

「僕には仮置き景の端だけじゃない。弧は、身体の入場目印でもある」

その言葉を聞いて、瀬良は床を見たときの苧里の顔を思い浮かべる代りに、いまの指の場所を見た。図の名目と使用者の言葉が同じ位置を指している。違う印を言い争っているのではない。一つの弧に、図が記した由来と、苧里が続けてきた使い方が重なっているのだ。

「元の位置がなくなることと、その意味が要らなくなることは、別だと思う。稽古の記録を見よう」

図で消せるのは、元位置をそのまま残す案までだった。線の意味を捨てるには別の根拠がいる。瀬良はその区別をD3の根拠欄に書いた。D1と番号を付けておけば、あとでこの結論を稽古綴の言葉に見せかけずに済む。小さな番号を、資料そのものより大きな保証にしないように書いた。

「図だけでは、あの入り方をやめると決めないでくれ」

「図だけでは決めない。だから次を読む」

瀬良が答えると、冬真は紙の端を押さえたまま、青の記号の方へ指を動かした。元位置があることは、青を残す十分な理由でもない。それなら最初から青だけを採り、稽古綴を開かなくてもよかったはずだ。瀬良は青にもまだ丸を付けなかった。残せる場所と残したい仕事の違いを、三つとも調べきる必要がある。

机の上でD1を畳まずに脇へ寄せ、D2の稽古綴を手前へ置いた。床の記号が境界の内外へ分かれたまま、今度はその印を使った時間を読む。瀬良は引渡し紙に時刻と作業机と書き添え、まだ空いている選択欄を残しておいた。

S054-3 S3 弧から入る

八時四十分も、三人は同じ作業机にいた。瀬良が稽古綴の青頁を開くと、最初に読む部分には青い短線のことはなかった。頁の呼び名を結論の予告にせず、前半から順に読む。自分たちが記した稽古の文は、今日の希望より短かった。仮置き景がある間、苧里は錆弧から入る。次の記載には、景を外した後も同じ弧から入ったとある。

図の凡例と重ねれば、弧が仮置き景の端だったことに矛盾はない。景がなくなったあと、苧里の入り方まで一緒になくなったわけではない。瀬良は二つの文の間へ筆を差し込まず、引渡し紙に別々の行で写した。前と後を一行にまとめると、景が外れても弧を残すよう命じた記録に見えかねない。

「この両方は、僕がしたことだ。景があっても、なくても、弧から入った」

苧里の声を聞きながら、瀬良は綴の後の文をもう一度見た。続いた使用は記されている。使い方の長さを数える資料ではないが、景がなくなれば無意味だった、と言うにはこの一文が邪魔になる。邪魔だと思った自分を、瀬良は恥じる前に留めた。消す方へ話を整えるなら、邪魔な文を省く誘惑も自分の仕事の中にある。

「ただ、永久にあの場所から入れと書いてあるわけじゃない。それも、この文を見れば分かる」

苧里は前半の二つの記載を指し、どちらも消さなかった。弧を残したい人が、弧の存続を証明する文ではないと言う。瀬良はその返事を、気持ちが変わったという意味で記さなかった。希望はまだ苧里のものだった。根拠の限界を認めても、失いたくない入り方がその場で軽くなるとは限らない。

冬真は開いたままのD1を机の中央へ少し戻した。

「弧を新しい幅に合わせて縮めればいい、とも言えない。縮めて写したら、この記録にない新しい形になる」

瀬良は錆色の記号と、その横を切る新境界を見比べた。小さくすれば残せる、という言い方は便利だった。残したい人に残したと言え、境界の外のものを内へ収められる。しかし、その便利さの中に、どこから入るかを新しく決める仕事が隠れる。旧図の由来も稽古の使用も、縮めた弧を保証していない。

「それは、古い入り方をそのまま守ることにはならないな」

苧里が言った。冬真は縮めた弧を図へ描き加えず、境界を示した指を引いた。瀬良もその案を選択欄へ候補として残すことはしなかった。いま三人が確かめたのは、形を変えて残す案が別の印を作ることになる、という範囲だった。

「習慣を偽物扱いはしない。記録にもある。けれど、習慣があったことと、形を次へ残すことを分けて書きたい」

瀬良は苧里へ紙を向けた。弧を使った事実の行は、仮置き景の端という名目の行の下に残っている。そこへ、存続の指定ではない、縮小形の根拠はない、と書き添える。事実の字を取消し線で覆わず、その右に判断の限界を置いた。床の弧が消えても、そこから入ったことまで消す紙にはしなかった。

自分の説明も、印の保存とは分けられるのだろうか。瀬良は筆を止めて考えた。古い床が言葉の代りに働いてくれた部分を、次の床にも任せたかった。だが、古い三つを残せなければ説明できない、という根拠もこの綴にはない。青の頁を閉じずに次の記載へ目を下げた。弧の採否はまだ書かず、残った部分を三人で読むことにした。

S054-4 S4 戻る役

九時、作業机の上には図と稽古綴と引渡し紙が並んでいた。瀬良はD2の後半を、まず一文だけ読んだ。台詞の終わりで青短線へ戻り、相手の言葉を待つ。その次に、戻る役を交替しても青を使った、とある。続いて、足の向きはその都度選ぶ。最後に銀横線は旧幕の端の確認に使った、と記されている。

青を戻りの場所と呼んだ図の凡例が、ここでようやく動きを持った。戻ったあと、何をするかもある。瀬良は青という色の由来を探さず、相手の言葉を待つという箇所へ目を戻した。今日残そうとしているのは、その待つ場所を指す短線なのか。古い物が残るというだけの安心から、一歩離れた問いだった。

「青は僕だけの位置じゃない。戻る役を替えても使ったと、ここにある」

苧里は前半を指したのと同じ手で後半を示した。弧から入ったのは苧里で、青へ戻る役は替わっている。二つは同じ舞台で使われた印でも、役との結び付き方が違った。瀬良は苧里だけの位置ではないと書く前に、役交替の文を根拠欄へ写した。誰でも使えるという言葉を、記録の範囲を越えて大きくしたくなかった。

「足の向きまで固定はしない。ここへ戻ることと、同じ足の形になることは別だ」

それを言った苧里は、机の脇で向きを演じて見せたりはしなかった。今日の三人に、新しい稽古を証拠にする必要はなかった。綴に書かれた選択の余地を、そのまま新しい床にも残すかどうかを決めればよい。短線を囲みや足形に変える案も、紙のどこにも置かなかった。

冬真はD1の中央を見て言った。

「青い短線一つなら移せる。元の中央に対応する所は、新境界の内だ。ただ、そこに一本でも残せば、俺の望む無印の面ではなくなる」

瀬良はそのただという言葉のあとを、引受けの欄へ急いで追いやらなかった。できる仕事だから引き受けて当然、とは書けない。冬真が最初に望んだ一続きの面は、一線で違うものになる。その失い方は、銀と弧が無くなることに比べて小さい、と瀬良には決められなかった。

「三つを一式として残すのはやめて、戻る関係を残す。青だけを、同じ短線として中央へ渡すのはどうだろう」

言ってから瀬良は、自分が三つともと書いた希望欄を見た。図を持たなくても説明できる舞台は、もう望めない。銀が旧幕の端だったことも、弧が景の端から入場の目印になったことも、床を指すだけでは次へ渡せない。青を選ぶことで、その二つまで保存したつもりになるのはやめようと思った。

苧里は稽古綴の最後の文に指を置いた。

「銀は旧幕の端の確認だった。弧は僕の入り方に残った。青は役が替わっても使った。その違いを、消す欄にも残してくれ」

冬真が図の中央を押さえている。青だけを残すことは、無印を望む冬真には譲歩で、弧を望む苧里には別の場所を選ぶことになる。瀬良自身も最初の希望を失う。皆の願いが一つの短線でかなうようにまとめず、提案としてD3へ記した。まだ同意の名を添えない。選択欄を埋める前に、二つを残さない意味も並べて確かめることにした。

S054-5 S5 消す欄

九時二十分、同じ作業机で瀬良はD1とD2を並べ直した。どちらかを下へ隠さず、その手前にD3の選択欄を置く。銀と弧の元位置が境界外にあることは図に、青を交替して使ったことは綴にある。引渡し紙は、その二点を同じ資料が語っているように繋がず、それぞれの番号を添えて受け取る一枚になった。

選択欄の最初に、青い短線一つを中央対応位置に同じ短線として残す、と書く。次に、銀の横線と錆色の弧は新しい床へ写さず、旧床から撤去する、と書いた。残すの一行より撤去の一行は長い。青だけを目にしても、書かれなかった二つを選び忘れたと思わせないため、三印の名を全て記した。

「青だけを残す。銀と弧を写さない。図と稽古綴は消さずに持つ。この形で決めたい」

瀬良は筆を持つ手を選択欄から外した。字の上に手があると、二人が読むのを急がせてしまう。自分が書いた文を、自分の中でだけ決定にしてはいけない。紙の隣で古い図を開いておくと、二つの印はもう床からなくなるのに、紙の上からはなくならないことが見えた。

「弧からの入り方は、僕が学び直す。青へ戻ることは選ぶけれど、それで弧の損が埋まったとは書かないでくれ」

苧里は残す欄の青を読み、撤去の欄の弧を読み直した。瀬良は引受け欄に、入場を学び直す、と記した。青の位置に立てれば新しい入り方まで決まるわけではない。今日の決定を、もう稽古が済んだように書くこともできない。それでも苧里は、弧を縮めて残す文を足そうとはしなかった。

「俺は一続きの無印の面を諦めて、短線一つを移す。それ以外の線を新床へ足す話にはしない」

冬真の引受けは、三印を都合よく配置し直す約束ではなかった。元位置のなくなる二つを、どこか別の所に潜ませる救いもない。瀬良は青一つと書いた字を見せ、冬真の言葉をその範囲で記した。一本の線を残すために、新しい面が途中で分かれて見える。その見た目を手放す人の名も必要だった。

「私は旧図で二つの説明を続ける。新床にはない印を、前みたいに床だけで示すことはできなくなる」

声にすると、瀬良の失うものがようやく作業になった。古い床に任せていた説明を自分へ戻す。図を開き、何の線だったか、何に使ったかを分けて話す。紙を持つ手間は残る。青だけ残せば三印を残したのと同じだという言葉を、二人にも自分にも使わないで済むのは、その手間を引き受けたからだった。

苧里が選択の文に同意し、名を記した。冬真も読み終えて名を記す。瀬良は二人の名前のあとに、自分の名を書いた。三人の署名を、誰も損をしなかった証明にはしない。それぞれの引受けの下に残した名が、この紙を仕事の終りまで持っていくためにある。

残す欄と消す欄を交互に読み、瀬良は筆先を持ち上げた。書き足す場所はまだあったが、空いているからというだけで新しい形を足す必要はない。図と綴を保持し、床の二印を撤去する。中央へ短線一つを渡す。三人の選択はその範囲で閉じた。実施を書ける欄を残し、三資料を新舞台へ持っていくことにした。

S054-6 S6 新しい中央

九時四十分、三人は隣の新舞台の中央にいた。瀬良は時刻と移動先をD3へ書き添えた。新しい床には冬真が移した青い短線一つがある。正面にも右寄りにも、旧舞台で見た銀や錆色はない。青を見てからほかの二つを探す自分の目の動きを、瀬良は止めなかった。ないことに慣れるのも、今日なくなった仕事ではない。

冬真が引渡し紙の実施欄へ書いた。青短線の移設済み。旧床の銀横線と錆弧の撤去済み。どうやって床を仕上げたかという工程は、紙に加えなかった。瀬良は二つの済みを読んだ。旧舞台に残しておき、いつでも戻れるという決定ではない。新床に写さず旧床から撤去する、その選択が実施されていた。

「一本だけだ。元の中央に対応する、境界の内に置いた。無印の面には戻さなかった」

冬真は短線の脇から離れた。瀬良はD1を新床に重ねる代りに、手で持って開いた。図の下にある銀の横線を苧里へ見せる。それから右の弧を示した。床にない二つを図で説明するという引受けを、決めたその場所から始める。紙が一枚あれば損が消えるとは思わないが、損があるから説明をやめることもなかった。

「銀は旧幕の端だった。弧は仮置き景の端で、景を外した後も入場に使った。どちらも、新床には写していない」

瀬良は図を指したまま言った。旧図を保存するのは、消したことを曖昧にするためではない。二つがあった場所と使われた仕事を、この狭くなった床へ線を増やさず話すためだった。自分が三印を一組として説明できた頃の楽さは、新しい中央まで運べなかった。

苧里が青の所へ立った。足の向きは自分で選んでいる。短線は、足をどちらへ向けるかを囲んだり示したりしていない。瀬良は苧里の立ち方に、新しい演目の始まりを読み込まなかった。今日ここで確かめているのは戻る先で、台詞も新しい稽古もない。

「戻る所はここだ。向きは僕が選ぶ。弧からの入場を、この立ち方で済ませたことにはしない」

その声に瀬良は頷き、D3へ戻り先確認と書いた。入場を学び直す手間はまだ苧里にある。それを今日実施済みとは書かない。場所を残す仕事が終わっても、そこへ至る入り方を残したわけではない。一枚の紙の上で、完了したものと、引き受けたままのものを混ぜずに置けた。

「俺の引受けは、この短線一つで果たした」

冬真の言葉を読み取れる形で実施欄へ添え、瀬良は図と綴が手元にあることも確かめた。原資料は消えていない。新床の面に線が一つある。苧里は自分の向きで立っている。床に残るものが少なくなっても、三人の選択まで短く言い換える必要はなかった。

瀬良は引渡し紙を閉じた。床を一周する説明は、ここで一度終わる。次に開くなら図を開くのだと、自分の手の中の折り目で確かめた。青い短線の先に、別の線は延びていない。三つを残したかった舞台係の手には三資料があり、新しい中央には、戻るために選んだ一本だけがあった。

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