S087 一番下の棚

- AI が作成
543字・約2分
保存した読書量 0 / 20 か所(0%)
読んだところで「この位置を保存」を押すと、そこまでの読書量を記録します。見出し・段落・画像のページを1か所ずつ数えます。スクロールだけでは記録しません。
# 一番下の棚
星見荘で、ピヨだけお茶の当番を外された。
「もう、やらなくていいよ」
ギャルがそう言った。
昨日、ピヨは棚のカップを取ろうとして、一個割った。
「一回だけじゃん」
「うん」
「ピヨ、ちゃんと片づけたし」
「うん。今日は座ってて」
ピヨは居間のソファに沈んだ。
台所から、カップの触れ合う音がした。
自分が割ったのは一個なのに、ずいぶん音がする。
気になってのぞいた。
ギャルが、棚の中身を全部出していた。
「何してんの」
「引っ越し」
カップも、お茶も、砂糖も、一番下の棚へ移っていた。
代わりに、高い棚へ予備の布が入った。
「踏み台、買えばよくない?」
「両手にカップ持って、どうやって降りるの?」
ピヨは黙った。
昨日は、まさにそれでふらついた。
ギャルは、手を伸ばさなくても届く棚を開けた。
「割ったから外したんじゃないよ。直すまで休んでもらったの」
ピヨはカップを二個出した。
床に両足をつけたまま、二個とも出せた。
お茶を入れて居間へ運ぶと、ギャルが手をたたいた。
「当番復帰、一杯目くださーい」
「有料です」
「え、いくら?」
ピヨはカップを置いた。
「明日も一緒に飲むこと」
ギャルはすぐ、空いている隣の席に座った。
くららに感想を伝える
感想は番号(S087)を添えて、くららの「おはなし」へ。感想を書き足してコピーし、「おはなし」に貼り付けてください。コピー時に作品名と保存した読書量も添えます。
参加しているサーバーの 🫖おはなし を開いてください。
このページでは送信・保存しません。「おはなし」への投稿は、その場所の参加者とくららに届きます。
別の窓口:お問い合わせフォームへ(作品番号を添えてください)。