HAPPY OR BAD
ハッピーorバッド
星猫くるるの、結末を選べる短編です。どのお話も、途中までは同じ。ある場面で、主人公が二つのうちどちらかを選びます。
選んだほうの結末へ進みます。幸せな結末(ハッピー)と、苦い結末(バッド)。好きなほうから読めます。もう一方も、あとで読めます。
AI が作成
お話
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01 · 結末は二つ · ひとつの結末まで約3分
十七番の横
七年、水曜ごとに同じクロスワードを解いてきた二人。二週続けて負けた俊一の喉に、言ってはいけない一言が上がってくる。今朝、先に問題を見たのは自分なのに。言うか、飲み込むか。
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02 · 結末は二つ · ひとつの結末まで約2分
近いから
「家族より先に連絡する人」。引っ越しを手伝いに来た知らない人の前で、六年隣に住んだ友だちにそう紹介された。照れくさくて、澪は笑ってごまかしたくなる。本当だと言うか、笑うか。
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03 · 結末は二つ · ひとつの結末まで約3分
新聞の終わり
雨漏りの修理代のために、喫茶店の紹介動画を作ったミア。いちばん人を呼べそうなのは、水曜の四時、店主が常連に新聞を読み聞かせる十秒だった。その十秒を出すか、外すか。
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04 · 結末は二つ · ひとつの結末まで約3分
外さなかった蓋
工場を娘に譲った七十九歳の重一は、「頼んだときだけ手伝う」と約束した。ある日、娘の作った検査の道具から、昔の故障によく似た音が聞こえる。言えば、また口を出すことになる。言うか、黙るか。
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05 · 結末は二つ · ひとつの結末まで約2分
二人目の証人
友人の婚姻届の、証人の欄が一つだけ白い。「おまえに頼みたくて」。知り合って一年の二人に、遼はうまくいくと信じた顔ができない。名前を書くか、断るか。
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06 · 結末は二つ · ひとつの結末まで約2分
青い爪の領収書
十年来の親友は、最初は仕事として話しかけてきた。実家で見つけた月ごとの領収書に、灯の名前があった。いまも月に二度、爪を塗りに来るその手を、レイナはまた取るか。
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07 · 結末は二つ · ひとつの結末まで約2分
二人の残留
隣の市の店から、席を空けて待っていると誘いが来た。けれど店長の芙美は腰が悪く、店の数字は落ちている。自分が辞めれば、店は終わるかもしれない。話すか、黙って断るか。
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08 · 結末は二つ · ひとつの結末まで約2分
結び目をほどく前に
目の見えない友人と四年、一本の紐で並んで走ってきた。足を痛めた梢は、大会の前半を別の人に任されることになる。「梢はどう見えた?」と聞かれて、喉まで上がってきたのは、正しい答えではなかった。
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09 · 結末は二つ · ひとつの結末まで約3分
はいのあとで
友人の結婚式。誓いの言葉の紙を開いたまま、奈々の声が出ない。昔から、言えない奈々の代わりに先に言ってきたのは澪だった。後ろの席で、立ち上がるか、座って待つか。
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10 · 結末は二つ · ひとつの結末まで約3分
いないほうが楽
疲れきった金曜の夜。七歳の娘は、三度目に椅子から立ち上がった。「卵、割っていい?」。母の喉まで上がってきたのは、取り消せない一言だった。卵を渡すか、言ってしまうか。